6/14/2019

「楽しい」って?


「レッスンを『とても楽しかった』といってました。」という保護者の方のコメント。

「あー、楽しかった!」といって荷物をまとめて帰る中学生。


ふーん、楽しかったんだ、、、とちょっと不思議な気分の私。

なぜかと言うと、彼らが「楽しい」といっていたのは「遊び」の要素が全くない「数学レッスン」についてだからです(^^;)

カリスマ講師のようにパフォーマンスが上手だったり、言葉巧みなレッスンでも全くありません。エンタメ性はゼロといってもいいでしょう。むしろ、かなり厳しい言葉も飛んでいる時もあります。それぞれが課題に向き合い、その中で、つまづいた点を指摘され、もう一度やり直したり、先に進んだり。場合によってはクラス全体に向けて説明をしたり。

ごくごく、地味な形のレッスンです。

それでも出てくる「楽しかった!」の言葉。

一体どうしてかな?

「楽しい」とか「わかりやすい」とかって、「中身がなくなりがちな言葉」であるというお話を最近耳にしました。確かにそうだな、と感じるこの頃でもあります。

「楽しかった」と言ってた子どもたちの顔を思い浮かべると、、、

「自分のペースで、自分の頭をじっくり使うことを『楽しんでいた』」ように感じます。もしかしたら、学校やその他の場では、なかなかそんな時間やスペースを持てないのが今の子どもたちの環境かもしれません。

「僕たち、私たちの『自分軸』を大事にしてほしい」
「安心した気持ちが保てる中で学びたい」

そんな言葉が「楽しかった」の声の後ろから聞こえるようです。

そして「楽しかった!」と言っていた中学生。
グーンと数学の成績も上がってきました(^^)v