6/27/2014

2014年6月北見多読カフェ(&BBレッスン)


どんより雨の日が多かった6月ですが、最終週になって、どっかんの夏日の日々。昨日の北見も30度超えでした。

大人のBBレッスンと多読カフェの一日。

BBレッスンは、全員そろうまで、ハートの絵カードでインディアン・ポーカー。(これ、Sharlockのシーズン3の第2話でもやってましたね^^;)一ヶ月ぶりに頭「ぐるぐる」の1時間のスタートです。そのあとは、ダイヤの絵カードを使いNLビンゴをしながら、○○wants to be a~の形で職業をいれてみました。QueとしてWhat does○○want to be?の声かけをしながら。そして、出てきた職業について、Why do you think s/he wants to be a~?と、理由を英語で言いながら。

Mr. Celery wants to be a doctor.  (ビタミンCとか繊維を患者さんにあげそう。。。アンパンマン的に?)とか、Nancy wants to be an actress. ⇒Then, will she be a movie actress? Or a TV actress? Or will she be at the stage?などと私からたずねたら、Of course, she will be at the stage. She has nails to make 大道具!など、BBキャラたちの意外(?でもない)職業観を皆さんで探りました(^^;)そして、その後に、予告無しの「頭脳ビンゴ」。裏返ったカードがどこにあるのかをあてる神経衰弱のようなゲームです。

OSではなくDo you remember who wants to be a ○○?とちょっと変則的な問いを試してみましたが、、場所があやふやというケースはありましたが、それぞれのキャラクターの職業はほぼ完答。ゲームのあと、「どうして覚えていられたのか?」を皆さんと一緒に考えました。

エピソード記憶ですね。

また、What does ○○ want to be? S/he wants to be~.の文を繰り返し、繰り返し私の後にリピートして一緒に言っているうちに、最初はWhat does ○○wants to be?とか、S/he want to be~..だったり、ごにょごにょだったのが、すっきりといわゆる「正確な」英文を皆さん言えるようになっていました。

もちろん、今後、何度もこの経験をすることが必要でしょうが、聞きながら「あれ?自分が言っているのと違うぞ?」という「自覚」「気づき」による「修正」の意味を実感なさったのでは?

「自分で気づくのが大事なんですね~」の感想もありました(^^)v

最後は、「早取りマッチング」3回戦。一喜一憂しないで、次のカードに集中することが、勝利への秘訣(^^)

さて、後半の多読カフェですが、今回、皆さんからのおススメは長編が多かったですね~。
絵本は2冊程度。

前回の参加者の方からのおススメでAさんがお読みになったIra sleeps over.そうそう、Iraは、男の子だったんです!

Ira Sleeps Over
Bernard Waber

HMH Books for Young Readers  1975-08-13
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お忙しい一ヶ月だったというBさんからはA Baby sister for Frances. Francesの”B”シリーズ(全てのストーリーがBで始まっている)の一冊。あれあれ、妹が生まれて、ちょっとやきもちですよ。「プチ家出」の先がリビングのテーブルの下という展開なんだけど、「家の中じゃ『家出』にもならないね~」の感想。


A Baby Sister for Frances
Russell Hoban Lillian Hoban

HarperCollins  1964-05-20
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Cさんからは、Lunch Lady #2。図書室が舞台の今回、ストーリー展開より「ナルニア国物語」や「黒馬物語」などの名作の「原題」が登場する点が印象的だったそうです。

Lunch Lady and the League of Librarians: Lunch Lady #2
Jarrett J. Krosoczka

Knopf Books for Young Readers  2009-07-28
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Dさんからは、「死」がテーマの2冊。同じテーマなのに語り口が全く違う点が興味深かったとのこと。
"The life on the refrigerator door"と ”Tuesdays with Morrie." 後者は、著者によるオーディオブックも購入なさったそうです。重いテーマを軽妙に語っていておススメとのこと。

Life on the Refrigerator Door
Alice Kuipers

Macmillan Children's Books  2008-08-01
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Tuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson
Mitch Albom

Anchor books  1997-09
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最後のEさんからは、The Suitcase kidとThe Tiger Rising. 前者は両親の離婚により、一週ごとに父と母の家をうろうろすることになった少女が主人公。後者は、母親の死のショックから立ち直れない父と暮らす少年の物語。ということで、状況は違いますが、心の痛みをどう乗り越えていくのか?がテーマの2冊でした。後者は「2時間ドラマのような終わり方でした~」とEさんらしい感想(^^)v

The Suitcase Kid
Jacqueline Wilson

Corgi  2006-10-24
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The Tiger Rising
Kate DiCamillo

Walker Books Ltd  2014-07-03
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皆さん読書のレベルがかなりあがってきてますね~。ほぼ離陸状態。一方で、たっぷり絵本もお楽しみだから、いいバランスではないでしょうか?ほとんど「英語多読」ではなく「読書会」の雰囲気。こちらの本選びも、煽られまくってます(汗)と、嬉しい悲鳴。

6/13/2014

2014年5月 北見多読カフェ


5月22日は、北見での英会話レッスン&多読カフェでした。「多読的英会話」を目指してスタートした英会話ですが、いつの間にやら「BBレッスン」に。どうしてだろう?いつからだろう(^^;)?そうなった理由を考えると、、、、

1)BBカードという「共通項」があると、あまり会話に慣れていない方もリラックスしやすいということに気づいた。BBのセンテンスを少しずつでも口にすることで、英語を口にすることの照れや抵抗感が、どんどん低くなるような印象あり。これは、自分で一からひねり出さないでいいという安心感もあると思う。

2)一枚のBBカードからどんどん会話を広げられるということを勉強会やBBカードをお作りになった難波先生のお話から学び、それを実行してみたら、確かに「多読的英会話」より私にとってはやりやすい形であった。そして、広がる、広がる。まさに「芋づる式」。

3)自分がやっていて楽しめる(^^)v

この3)が一番の理由だったりして、、、(えへへ)。今のところ参加者の方からの評判もいいので、続けていきます。

前置きがとっても長くなりましたが、今回は、ダイヤの絵カードを使ってのNL「合体ビンゴ」に初挑戦。前に出たカードに自分が選ぶカードを組み合わせて2枚での合体。最初は「??」でしたが、段々興にのってくると、「人よりどれだけ面白いセンテンスを考えるか」に意識が向いちゃって、ほとんど最後は「大喜利」状態(笑)。ま、しばらくこんな感じで遊びつつ、スピード出して会話の瞬発力トレーニングもしますよ~。

さて、多読カフェの方では、恒例の本の紹介。Aさんは、お引越しのご準備中で「気もそぞろ」の中、「これ、よかったです~。まだ途中なので、ここで読んでいきます~」と、以前にもこのブログでも取り上げたSnowflake Bentley.

Snowflake Bentley
Jacqueline Briggs Martin Mary Azarian

HMH Books for Young Readers  2009-12-28
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Bさんは、Magic Tree Houseのシリーズに手を出し始めてます。「ハラハラするんだけど、最後は安心できるので、気軽に読めますね~」のコメント。いや、「気軽」って「気軽」に言えるのって、実はスゴイんですが。だって、、、落ち着いて考えたら、、、「英語の本」ですよ~(^^)

Magic Tree House #3: Mummies in the Morning (A Stepping Stone Book(TM))
Mary Pope Osborne Sal Murdocca

Random House Books for Young Readers  1993-08-24
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CさんはPete's A Pizza。両親の子供に対しての姿勢が共感できたそうです。私自身は、何も知らないでこの本を購入して、「え?子供にピザを作ってあげる話じゃないの?」と内容のぶっ飛び方にびっくりした一冊。だけど、こんな雨の日の過ごし方、たしかにいいですね~。そして相変わらずのこの作者の服装デザインのシュールさには脱帽。

Pete's a Pizza
William Steig

HarperCollins  1998-09-05
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DさんはIra Sleeps Over. これは、子供同士の「お泊り会」が頻繁にある欧米では、「あるある」の「はじめてのお泊り」ストーリーなのですが、Dさんは、作品中、主人公の両親のたたずまいが印象的だったそうです。おかあさんが、パジャマで新聞読んでいる横で、おとうさんが朝ごはんを作っている、、など、自由な雰囲気の家庭の様子が「絵」を通して見受けられます。「絵本」は「絵」から伝わるものを大事にしてながめたいですね。主人公のIraが男の子か、女の子か?も意見がわかれるところ。私は男の子だと思って読んでましたが。(このあと、ひょんなことから「男の子」だとわかりました!ああ、すっきり!)

Ira Sleeps Over
Bernard Waber

HMH Books for Young Readers  1975-08-13
売り上げランキング : 91441



さて、最後、Eさんのお勧めはTuesdays with Morrie.難病に冒されたかつての恩師のもとに通い「最後のレッスン」を受けるという著者の実体験に基づいたストーリー。邦訳は「モリー先生の火曜日」で数年前に話題になったからお読みの方もいらっしゃるのでは?この内容になってくると、もはや普通のペーパーバック。あれあれ、ORTからはじめて、自然にここまでになっちゃいました(^^)V

Tuesdays With Morrie: An Old Man, a Young Man, and Life's Greatest Lesson
Mitch Albom

Anchor books  1997-09
売り上げランキング : 74



今回のカフェは、7名+チビちゃん一名の参加。

最近の多読カフェの皆さんの様子では、どんな本でも「読んでみたい!」と思ったらあまり悩まず手にとってらっしゃいます。「難しかったら、途中でやめればいい」が、かなり浸透してきましたね。お互いが本を紹介しあうことで、「食わず嫌い」がどんどん減っている雰囲気もあります。

やはり「場」の力を感じます。

さて、そんな「多読カフェ」に丸2年、参加してくださり、アラフォー女子のとめどないおしゃべりも、30代女子のややブラックな「婚活」話も、にこにこと見守り、時にやわらかくアドバイスをくださったのがAさん。オオバナノエンレイソウのように清楚で、控えめで、それでいて存在感アリのステキな人生のセンパイです。残念ながら、お引越し先が遠いので、今回でカフェを「卒業」(涙)。ランチの後は、記念撮影。

集まったメンバーと別の英会話サークルに参加の方と一緒に渡したお餞別は、Aさんが愛してやまなかった「従姉妹シリーズ全6冊」。Aさんご自身「この『従姉妹たち』と『サラ』に出会えたこと、多読の大きな収穫でした」と仰ってくれました。

お引越し先でも英語多読をお続けになれますように。。。。



In Aunt Lucy's Kitchen: Ready-for-Chapters (Cobble Street Cousins)
Cynthia Rylant Wendy Anderson Halperin

Aladdin  2000-05-01
売り上げランキング : 14648


5/13/2014

2014年4月☆北見多読カフェ


すっかり遅くなりましたが、4月の北見多読カフェのお話。

写真は、会場を提供してくださったAさんのおうちの「ハナちゃん」。最初、「にゃにゃにゃにゃ(おー、来たか!ま、がんばんなさい!)」とご挨拶に来た以外は、ほぼ気配を消していらっしゃいました(^^;)。

「多読的英会話」として生まれた「会話タイム」ですが、前回あたりからBBカードを取り入れ、今日は「自宅で子供と遊びたい」という声もあり、「プチ紹介」もかねて、ほぼ1時間全てでBBカードを利用。

「多読的英会話」の発想も魅力的でしたが、やっぱり捨てがたいBBの魅力。

それは、、、、

「最初から最後まで、ずーっと口を動かしていられる。」=「英語をずーっと口から出していられる」

という点。

BBカードのセンテンスリピートはもちろん、「インタラクション」のきっかけとしての利用価値も高い!

このこと、もっとBBユーザーのセンセたちは気づくべきでは?

今日もクラブでビンゴをしながら「脱線インタラクション」のてんこもりでした。

広がった会話は "What makes you happy?"
"What is the best/worst hotel you have ever stayed?"
"What is the difference between a flower and blossoms?"
"What is 'hen'?" " Do you know how to say "おんどり" in English?"
"How do you call 'とさか’in English?"
などなど。

 Eddie will send me ten red hens.とサラリと流していたセンテンスの「兄弟分(文?)」がBBカードに隠れていることや、The young coupleは「えー!平日の月曜日に何しに田舎へ?」「おそらくDaisyがいるのはヨーロッパだろう」など、妄想が膨らむ1時間でした。

そして、何より、ほぼ英語だけが飛び交った1時間。「多読的会話」の試みの場では、なかなか動かない「英語口」が、BBやりながらだと、なんとなくできちゃうのも見ていて頼もしかったです。

ということで、今後もBB中心での会話にしてみます。

続いての多読カフェでは、今回の「おススメ本」が3冊登場。

Bさんご紹介の一冊は、Lizzie Zipmouth(Jacqueline Wilson) シングルマザーだったお母さんの再婚で、兄弟が増えたりする環境の変化についていけず、「話すのをやめてしまった(お口にチャックしてしまった)少女の傷心と再生の物語。おばあちゃんがいい味出してるのよねー。

Lizzie Zipmouth
Jacqueline Wilson Nick Sharratt

Corgi  2008-04-15
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Cさんのおススメは、The Blue Day Book.一ページに一葉の写真。それについたキャプション。という構成。写真とキャプションの味わいがぴったりで、ちょっと表現が難しい語も、写真の雰囲気から意味が想像できる本。「意味がわからない言葉があっても、写真がいいので、楽しめました。」とのこと。これこれ、この感覚がいいですね~。

「英語だから」と妙に構えず、自然体で本に接している様子が伝わりました。これもたくさんの本に触れてきたからですね~。


The Blue Day Book: A Lesson in Cheering Yourself Up
Bradley Trevor Greive

Andrews McMeel Publishing  2010-03-30
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本日の最後は、AさんからHeartbeat(Sharon Creech)
この作者さん、私自身が今、大注目中。語彙のセンスと、物語運びが、私にとっては絶妙なのです。
Aさんも気に入ってくださったようで、、、

「1ページあたりの語数や語彙はかんたんなのだけど、もっと難しそうだったり語数が多い本と同じくらい時間がかかりました。少ない語数でも内容が濃い感じ。。。」

そーなの、そーなの。

「生まれる命と、消えゆく命の対比がすばらしく。。。。」

そーなの、そーなの。

「時間の経過をリンゴひとつで表し。。。。」

そーなの、そーなの。

「おりひめさん、さっきから『そーなの』しか言ってませんよ(笑)」と皆さんにつっこまれました。

いえ、ほんとに「そーなの!」のAさんによる内容紹介でした。かなり深遠なテーマを扱う「そーなの本」、なんと対象年齢は8歳から12歳ということで、またびっくり!英語多読を通じてじゃないと、読まなかった珠玉の「そーなの本」、私からもおススメです。


Heartbeat
Sharon Creech

HarperCollins  2012-12-26
売り上げランキング : 142612




今回は絵本ではなく「読み物」のおススメが中心でしたね~。北見多読カフェも満3周年。皆さんの読書量が増えるにつれ、読める本の種類も変化してきているのを感じます。

今回、「会話タイム」へは3名が参加。その後の「多読カフェ」には2名が合流。5名での集まりでした。ランチは「札幌海鮮丸」さんからの出前(^^)。

5月は22日(木)開催です。


5/11/2014

天気と子供は、、、


天気と子供は、、、、

この春は、やってくるのが例年よりゆっくりでしたね。それでも、ようやく桜も咲き始め新学期のあわただしさも終わり、ちょっと一息、、、の時期になりました。

遅い春でしたが、3月の下旬ごろ、ふっと寒さがゆるんだ日があり、ひさしぶりに郵便局まで散歩がてら出かけました。ぽかぽかする陽射しの中、雪どけも始まっていて、意味もなく、心晴れやか。家の前でお掃除をしている方も何人もいる、、、そんな日でした。

小学校の近くまで来たとき、ちょうどおうちの前の草取りをなさっている女性がいたので、「こんにちは」と声をかけました。「ずいぶん、暖かくなりましたね~!」

すると、女性は、、、「。。。。わからんよ。天気と子供は、自分の思い通りにならん!」

え?

「天気とこどもは、自分の思い通りにはならんからな!」

女性は、くり返すと、また草取りを続けました。「天気とこどもは、思い通りにならん!」とつぶやきながら。

翌日、、、女性の予言のように、また雪模様の空。それでも雪はとけるし、暖かくなるし。ま、いいか。思い通りにしようと思わないで、「ありのまま」を受け入れていけばいいってことでしょうか?

4/17/2014

3月 北見多読カフェ


上の写真は、最近届いたFancy Nancyシリーズ。ファンシーな絵柄でかわいい本なのですが。。。


どこにあるかわかりますか~?新着のほかの本と比べるとサイズがわかりますね?

こんなに「かわいい(サイズ)」だとは、届くまで、気づきませんでした~(汗汗)


中学生にさえ「ちっちゃ!」って言われたから、さらに「お年頃」の多読カフェの皆さんには、敬遠されそう。。。とほほ。。。内容は面白いので、「通常サイズ」を再注文しました!

ということで、、、、

遅ればせながら、3月の「北見・多読カフェ」の報告です。

今回は、タイからの交換留学生がホームステイにやってきたばかりのAさんのご自宅での開催でした。Aさんも含めて3名のメンバーで。

カフェでのブックトークでは、以前も話題にのぼったGaspard and Lisa at the Museum 「リサガス」で知られる白黒のウサギの物語。もともとはフランス語の絵本。このシリーズ、かわいいのですが、このAt the Museumに限っては、吉田戦車ばりのシュールな展開が、もう私自身、気になってしょうがありません。。。フツーに小学生の間で勉強している白黒のウサギペア。本筋のリサガスが惹き起こす騒動よりも、フツーに彼らを受け入れている周囲にドキドキしました。


Gaspard and Lisa at the Museum (Gaspard and Lisa Books)
Anne Gutman Georg Hallensleben

Knopf Books for Young Readers  2001-09-11
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そして、もう一冊の「問題作(?)」は、A Bargain for Frances 「おやすみなさいフランシス」のシリーズから。「おやすみなさいフランシス」は、ほっこりあったかい親子のストーリーなのだけど、このA Bargain for Francesのテーマは、「やられたら、やり返せ!」の精神。まるで去年はやったテレビドラマのよう。ちょっと癖のある友達に愛用のおままごとセットを「だましとられた」フランシス、、さあ、どうする?の展開で、私自身、「ほこほこ」系のつもりで読んでいて、その意外な展開にびっくりした一冊です。ただ、たしかにあるよねー、子供の世界でも、こういうやりとり、、そして、そのリアルでシビアな現実世界を投影されて、演じているのが、、、、もふもふの「アナグマちゃん」たちってところが、ある意味救いなのかも、、、。「『絵本』って甘すぎてねー」の皆さんも、コレ読んだら「絵本の世界」を見直すと思います。


A Bargain for Frances (I Can Read Book 2)
Russell Hoban Lillian Hoban

HarperCollins  2003-02-18
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ブックトーク最後の一冊は、Star Girl。こちらは、ほとんどペーパーバックに近い長さですが、日本語でお読みになったことがあるそうで紹介者のBさん、「筋を知っていると読みやすいですね。でも、こちらの原作の方が、なんだかよかったです」とのことです。主人公の心情とかが、結構ぐさりと「直球」で響いてくるのが原作ですね。内容は、ホームスクーリング(公的教育を受けずに自宅で保護者が教育する方法)で育ったピュアな主人公が、高校からいわゆる「世間」にデビューして、「同調圧力」に翻弄されるというもの。

「私のこと、本名じゃなくって、Star Girlって呼んでね♪」の出だしから、最近の言葉で言うと「イタイ子」。最初はものめずらしさで、それこそ学校内の「スター」になったのだけど、、、「イタイ子」は、排除するのが「集団」の作用。。。「個性」ってなんだろう?とかアメリカ社会の「同調圧力」のきつさについてもいろいろ考えさせられる物語です。

本の紹介は、Bさんが英語でしてくれました。

Stargirl
Jerry Spinelli

Ember  2002-05-14
売り上げランキング : 19720



さて、多読カフェのあとは、「英会話レッスン」。今回は、Aさんの新小5のおじょうさんと、留学生のCちゃんも特別参加。。。。なので、BBカードでたくさん遊びました。新小5ちゃんは、前に少しBBで遊んだことがあり、最初は「?」でしたが、センテンスも段々思い出してきて、ほんとうにたのもしい。最後は、代名詞わけをしてからの「坊主めくり」でしたが、代名詞ごとに絵カードをわけるゲームでも、すぐに法則をわかってくれて、やりやすーい!レッスンに参加してほしいくらいの逸材でした(^^)V

留学生ちゃんには、「日本人は、みーんなこうやって英語を覚えるんだよー」とうっかり「盛って」しまいましたが、真面目にうなづく彼女の姿をみて、ちゃんと”Just kidding!”と訂正もしておきました。

レッスン後、「どうして日本語を勉強しにきたのか?」というお決まりの質問をしたら、、、、

「日本語がカワイイから!」の予想外のおこたえ。

特に

サカナ
アタマ
モシモシ
タベマス

などの言葉の「音」に「萌える」とのこと。あまりに意外な理由に、

サカナのアタマを食べマース! 

など、連呼した私にも、にっこりつきあってくれましたが、、、

もう、「あのニホンジンのおばちゃん、ムリ~」とか思わないでくれるといいな、と、国際交流の大切さを思い出し、後になって大ハンセイしました(汗)

4/01/2014

春休み特別レッスン

春休みです。

中高生を中心に特別レッスン4日間の初日。

今回は、「お勉強」というより「たくさん英語を読もう。聴こう。」ということで、多聴・多読をメインに。

なぜかというと、、、、

「問題集」とにらめっこをしているだけでは、実際にちまたにあふれる英語の文章は、なかなかわかるようにならないからです。ましてや、自分で使えるようになるためには、生き生きとした設定で語られている物語を読んだり、そして何よりも「音」で英語をわかるようになるのが大切。

普段、皆さんが使っている日本語だって、「問題集」を通じて身につけたのではありませんよね?

BBカードでのびのび英語を身につける「土台」作りをしたあとは、こんな風に英語と「遊び」ます。

新中2のふたりは、PCを使い、ネットで読めるOxford Owlというサイトの絵本を一緒に、聴き読み。最初、やり方を教えてあげたら、その後は、自分たちで好きなのを選びながら。「聴き読み」とは、朗読にあわせて本を一緒に読んでいくこと。このサイトでは、250冊以上のネイティブの子供向けの絵本が、音声と一緒に楽しめます。彼女たちには、Project Xの絵の「ありえない」感じが、ツボだったみたい。次から次へと絵本を読んでいました。「テストの英語は嫌い」の子も、「楽しい!」でしたよ~。英語は、テストだけじゃないからね~。テストもがんばってほしいけど、まずは、英語を好きになることが大事。スプリッターを使ったので、同じコンテンツをヘッドホンを使って仲良く眺められたので、楽しさ倍増。ふたりが使ったスプリッター、とっても便利です。これは、ひとつのCDプレーヤーやPCを使って複数名が同じ音楽や映像を楽しめる道具です。


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新高2のAちゃんには、キンドルを渡して、英語漫画を。さらさらと、時間内にあっという間に終了。合間の「英語を身につけるには?」の日本語コラムもよかったとの感想。「キンドル、読みやすい~」と、こちらも気に入った様子です。


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おとなりの部屋で足だけ見えている新高1くんは、Building Block Libraryに挑戦。こちらも聴き読みでした。新高1くんによると「書いたりすること(=問題集をとくこと)は、自分の家でできるから。ここでは、読んだり聴いたりしたい」とのことでした。そうだね。ここには、多読用の英語の絵本2000冊あるからね(えっへん!)。

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紅茶とお菓子で休憩もしながら、たっぷり英語漬けの時間を過ごしました。明日は、、、BBカードの「お姉さんカード」のグラマーカードでも遊ぶ時間も作ろうかな(^^)





3/17/2014

高校合格、おめでとう!


                   ~高校受験を終えて~

今年の道立高校受験も3月5日に筆記が、そして面接試験が6日に終了しました。そして、今日、17日が合格発表!

発表後の午前10時すぎから、電話での「合格しました!」の報告がぼちぼち。

本人が顔を出して挨拶してくれる子もいました。

全員、志望校に合格。

入試直後の感触から、予想はついていましたが、やっぱり何があるかわからないのが受験なので、嬉しい報告にほっとしました(^^)。

リトルハウス英数クラブでも受験生とのおつきあいは3回目になります。回を追うごとにはっきりしてきたのが、学校での学習内容と、筆記試験で問われる力の間のギャップ。これは英・数に共通したことです。学校でのテストは範囲が決まっているので、ある程度の「要領のよさ」で乗り切れても、学力テストや入試の問題では、得点に結びつかないのは、やはり触れている英語量が少ないから、数学なら問題を解いている経験値が少ないからですね。英語のレッスンでは、通年を通してリスニングを必ず取り入れ、音を重視しています(今回の学力考査でも、リスニングの比重が少しあがったようです。)また、穴埋めなどの「問題演習」の前に、たくさん英語を読むことを通して、骨太の英語力を身につけるように配慮しています。

一方で、高校受験は「ゴール」というよりは、「スタート」ではないかな?その先、さらに自分の世界を広げるための力をつけるための機会のように思えます。すでに「次」に目線を向けている人もいて頼もしいですね。

高校進学後も、レッスンの継続希望の声が次々とあがっているのも、「受験」で終わりではないということを常々皆さんにお話ししているからかとも思います。

まあ、それにつけてもお疲れ様!ということで、8日には集まれるメンバーで、「お疲れさま会」をしました。手作りピザと「英語版人生ゲーム」で楽しく過ごしました(^^)。(写真の茶色い物体は、「ピザ焼き釜」です~)

3/12/2014

ハンバーグ作りと英語

リトルハウス英数クラブでは、毎月「教室だより(Little House News)を出して、レッスンの報告をしています。その他に、英語や、こどもにまつわることで、ひらめいたこと、考えたことなども紹介しています。以下は、最新号から。。。



        たまねぎが先か?パン粉が先か?

中1の定期考査、「家庭科」の問題に、「ハンバーグをこねる手順」を書くものがありました。肉をこねたあと、たまねぎを入れるのが先なのか、パン粉を入れるのが先なのか?うむむ、、、即答できない(汗)。

この問題を見て、感じたことは、学校で学ぶ「英語」ってもしかしたら「家庭科」と似ているのかも、、、ということでした。「ハンバーグ作りの手順」がわかるということは、例えば過去形や未来形の使い方がわかるということ。大事なことですよね。テレビ番組で、若い女性に「料理」を街角で作らせてみる、、、っていうのがありますよね?「トライ娘」という企画だったでしょうか?ハンバーグを作ったことがなかったら、きっと肉をこねないで、そのままひき肉いためになっちゃったりするケースもあるかもしれません。それは、「とりあえず単語つなげてみるか~」で、意味不明の英語を使っちゃうのと似ています。一方、大筋、ハンバーグの作り方がわかっていたら、たまねぎが先でも、パン粉が先でも、場合によってはパン粉を入れなくても、ハンバーグはできます。実際、おうちで作るハンバーグは、いろんなバリエーションがあるでしょう。それでも、美味しかったらいいんです。ところが、、、家庭科のテストでは、、、教科書どおりの手順を書かないと×なのでは?逆に言うと、ハンバーグを作ったことがなくても、教科書丸暗記しちゃったら、テストで100点!っていうこともありえますよね。

つまり、、、教科書丸暗記。ワークブック丸暗記、、、、で英語のテスト100点でも、、、実際、使えるの、その英語?というのが、過去ン十年間の日本人の英語の課題です。(どうして、これが解決しないのか?は、いろいろ複雑な事情があるのですが)

私としては、テストで100点満点だけど、ハンバーグを作ったことがないよりは、テストでは70点でも、そこそこ美味しいハンバーグを作れればいいんじゃないかな?と思います。ただ、「作り方」は知っていないと「トライ娘」みたいになっちゃいます。ここが大事。学校(あるいは英検)でテストされる英語力は、英語の「知識」としては、必要。これは確か。どういう風にすれば過去形になるのか、未来形になるのか、それはとても大切なものだけど、その知識があること=英語が使えるとか、英語力があるということではありません。英語は言葉。生きた形で使えるように自分を鍛えていく必要があるということです。そして、それは、料理の手順を学ぶのと一緒で、ひとつひとつ、経験として使って(=見て、聴いて、書いて、話して)いきながら身につくもの。学校では「知識」を、リトルハウスでは「使う」トレーニングをたくさんしましょう!ついでに、美味しいハンバーグも作れるようになろう!

3/04/2014

2014年 2月 北見多読カフェ


先週の木曜日は月に一度の北見での多読カフェでした。今回は、主宰のサークル・ワンさんのAさんご自宅にて。4名の参加でした。多読に絡めた「会話レッスン」にもご参加のおふたりには宿題として、「読んだ本の中で、気に入ったものを読み聞かせする」という課題を出していました。

Bさんが選んだのは、動物と遊ぶのが大好きな女の子の話。絵の強烈さと、なんともかわいいオチがとってもおススメの一冊です。

こちら↓


I Know a Rhino
Charles Fuge

Sterling Pub Co Inc (J)  2003-08
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当日も話題になりましたが、表紙のRhinoの組んだ足と、壊れそうな椅子に注目!

Aさんチョイスは、「浅田真央ちゃんに捧ぐ」という断り書きつき。 綱渡りに挑戦するMarthaのストーリー。次の一冊からの一編でした。

George and Martha One Fine Day
James Marshall

HMH Books for Young Readers  1982-10-25
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そしてCさんの今回のおススメ本は、Marvin Redpostシリーズからのこちら。ある意味「問題作」。ミステリーともいえますね。

Marvin Redpost #4: Alone in His Teacher's House (A Stepping Stone Book(TM))
Louis Sachar Barbara Sullivan

Random House Books for Young Readers  1994-03-22
売り上げランキング : 278



一体、マービンに留守を頼んだ担任の先生の意図はどこにあるのか?が、この本の最大のなぞ。今回も、参加メンバーで、あれこれ考えました。まだ、お読みでない方はぜひ、なぞ解きにご参加ください(^^)。

そしてこのシリーズのよさは、Cさんもご指摘でしたが、「ああ、子供って、こんな風に物事を受け止めているんだなあ」と、おとなに「きゅん」とした気分にさせるところにありますね。

今回のランチは、北見で人気のレストラン「彩(いろどり)」さんからのお弁当。野菜たっぷりで美味しかったです。雪がとけたら、お店にも行ってみたい。店主さんのルックスが「スノボの選手風」にも関わらず味がやんちゃでないのが魅力だそうです(^^;)

さて、多読的会話レッスンの方は、宿題に出しておいた「じゃれマガ」から引用の「電子書籍のみの図書館」についての意見交換と、Book Talkをメインに。

Book Talkでは、Aさんからは 自閉症の男の子の目線から物語が描かれているこちらの一冊。

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Open Market)
Mark Haddon

Vintage  2004-04-01
売り上げランキング : 1911



舞台化や映画化にもされていますね。Aさんもご指摘でしたが、家族も戸惑う独特の感性と行動をしてしまう主人公を理解して、よりそうカウンセラーの存在がひかっています。本書の要は、その「視線」。自閉症の人の「生きにくさ」が、ほんのちょっぴりでしょうがわかるような気がします。そして、はじめての単独行動で都会のロンドンをうろうろする主人公くん。まるで「はじめてのおつかい」なのですが、その経験を機会に、自信をつけ、世界を広げていく様が、読んでいる側も勇気づけられます。

「はじめてのおつかい」風の冒険をアメリカでしていたのは、NHKの英語番組で有名なチャロ。BさんのBook Talkはこの本から、気に入ったフレーズの紹介でした。

リトル・チャロ 2―NHKラジオストーリー・ブック To Chicago (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック)
わかぎ ゑふ 佐藤 良明 栩木 玲子

NHK出版  2009-02
売り上げランキング : 78549



NYからシカゴまでやってきたチャロが、そこで自分の求めていたものは、出発点のNYにあったと知って落胆し、投げやりになったときにそこで知り合ったネコのルイーザに言われます。

" Don't think that way, Charo.  Everything counts.  There's always a reason."

この一言が、今回のおススメでした。確かに、そうですね~(しみじみ)。

チャロのシリーズは、なんといっても音源が、魅力的です。

さて、レッスンの最後は、BBカード。残り時間が少なくなってしまったので、ダイヤの絵でビンゴをしながら、「いきなりクエスチョン(注:いわゆる「BBセンテンスの詳細化」です。業界用語(?)で。)」

Betty Botter bought some butter for her mother.  では~"What's Betty?"

AさんもBさんも「きょとん」顔。 それでも”Betty is a,,,girl.. She likes to bake cakes or cookies."などいい感じのお答えも。そこで、Betty is a name. It' her nick name. Do you know her real name?から話を広げてAさんとBさんのお名前の由来もうかがいました。

Cathy Carter comes to school on foot.では、Who are at school? の「いきなりクエスチョン」

"... Students? Teachers?  ........あ、そうだ! LUNCH LADY!!" はい、そのとおり。それが聞きたかったんです(^^)。というのも、今回のカフェでも紹介したこのシリーズの主人公だもんね。Lunch Ladyは。と、こうして広がるエピソード記憶を使ったボキャビルとmeaningful coversation. オトナの方とも楽しめました。

Lunch Lady and the Author Visit Vendetta: Lunch Lady #3
Jarrett J. Krosoczka

Knopf Books for Young Readers  2009-12-22
売り上げランキング : 44246



この「いきなりクエスチョン」、かなり緊張感あったそうです(^^)。