3/17/2014

高校合格、おめでとう!


                   ~高校受験を終えて~

今年の道立高校受験も3月5日に筆記が、そして面接試験が6日に終了しました。そして、今日、17日が合格発表!

発表後の午前10時すぎから、電話での「合格しました!」の報告がぼちぼち。

本人が顔を出して挨拶してくれる子もいました。

全員、志望校に合格。

入試直後の感触から、予想はついていましたが、やっぱり何があるかわからないのが受験なので、嬉しい報告にほっとしました(^^)。

リトルハウス英数クラブでも受験生とのおつきあいは3回目になります。回を追うごとにはっきりしてきたのが、学校での学習内容と、筆記試験で問われる力の間のギャップ。これは英・数に共通したことです。学校でのテストは範囲が決まっているので、ある程度の「要領のよさ」で乗り切れても、学力テストや入試の問題では、得点に結びつかないのは、やはり触れている英語量が少ないから、数学なら問題を解いている経験値が少ないからですね。英語のレッスンでは、通年を通してリスニングを必ず取り入れ、音を重視しています(今回の学力考査でも、リスニングの比重が少しあがったようです。)また、穴埋めなどの「問題演習」の前に、たくさん英語を読むことを通して、骨太の英語力を身につけるように配慮しています。

一方で、高校受験は「ゴール」というよりは、「スタート」ではないかな?その先、さらに自分の世界を広げるための力をつけるための機会のように思えます。すでに「次」に目線を向けている人もいて頼もしいですね。

高校進学後も、レッスンの継続希望の声が次々とあがっているのも、「受験」で終わりではないということを常々皆さんにお話ししているからかとも思います。

まあ、それにつけてもお疲れ様!ということで、8日には集まれるメンバーで、「お疲れさま会」をしました。手作りピザと「英語版人生ゲーム」で楽しく過ごしました(^^)。(写真の茶色い物体は、「ピザ焼き釜」です~)

3/12/2014

ハンバーグ作りと英語

リトルハウス英数クラブでは、毎月「教室だより(Little House News)を出して、レッスンの報告をしています。その他に、英語や、こどもにまつわることで、ひらめいたこと、考えたことなども紹介しています。以下は、最新号から。。。



        たまねぎが先か?パン粉が先か?

中1の定期考査、「家庭科」の問題に、「ハンバーグをこねる手順」を書くものがありました。肉をこねたあと、たまねぎを入れるのが先なのか、パン粉を入れるのが先なのか?うむむ、、、即答できない(汗)。

この問題を見て、感じたことは、学校で学ぶ「英語」ってもしかしたら「家庭科」と似ているのかも、、、ということでした。「ハンバーグ作りの手順」がわかるということは、例えば過去形や未来形の使い方がわかるということ。大事なことですよね。テレビ番組で、若い女性に「料理」を街角で作らせてみる、、、っていうのがありますよね?「トライ娘」という企画だったでしょうか?ハンバーグを作ったことがなかったら、きっと肉をこねないで、そのままひき肉いためになっちゃったりするケースもあるかもしれません。それは、「とりあえず単語つなげてみるか~」で、意味不明の英語を使っちゃうのと似ています。一方、大筋、ハンバーグの作り方がわかっていたら、たまねぎが先でも、パン粉が先でも、場合によってはパン粉を入れなくても、ハンバーグはできます。実際、おうちで作るハンバーグは、いろんなバリエーションがあるでしょう。それでも、美味しかったらいいんです。ところが、、、家庭科のテストでは、、、教科書どおりの手順を書かないと×なのでは?逆に言うと、ハンバーグを作ったことがなくても、教科書丸暗記しちゃったら、テストで100点!っていうこともありえますよね。

つまり、、、教科書丸暗記。ワークブック丸暗記、、、、で英語のテスト100点でも、、、実際、使えるの、その英語?というのが、過去ン十年間の日本人の英語の課題です。(どうして、これが解決しないのか?は、いろいろ複雑な事情があるのですが)

私としては、テストで100点満点だけど、ハンバーグを作ったことがないよりは、テストでは70点でも、そこそこ美味しいハンバーグを作れればいいんじゃないかな?と思います。ただ、「作り方」は知っていないと「トライ娘」みたいになっちゃいます。ここが大事。学校(あるいは英検)でテストされる英語力は、英語の「知識」としては、必要。これは確か。どういう風にすれば過去形になるのか、未来形になるのか、それはとても大切なものだけど、その知識があること=英語が使えるとか、英語力があるということではありません。英語は言葉。生きた形で使えるように自分を鍛えていく必要があるということです。そして、それは、料理の手順を学ぶのと一緒で、ひとつひとつ、経験として使って(=見て、聴いて、書いて、話して)いきながら身につくもの。学校では「知識」を、リトルハウスでは「使う」トレーニングをたくさんしましょう!ついでに、美味しいハンバーグも作れるようになろう!

3/04/2014

2014年 2月 北見多読カフェ


先週の木曜日は月に一度の北見での多読カフェでした。今回は、主宰のサークル・ワンさんのAさんご自宅にて。4名の参加でした。多読に絡めた「会話レッスン」にもご参加のおふたりには宿題として、「読んだ本の中で、気に入ったものを読み聞かせする」という課題を出していました。

Bさんが選んだのは、動物と遊ぶのが大好きな女の子の話。絵の強烈さと、なんともかわいいオチがとってもおススメの一冊です。

こちら↓


I Know a Rhino
Charles Fuge

Sterling Pub Co Inc (J)  2003-08
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当日も話題になりましたが、表紙のRhinoの組んだ足と、壊れそうな椅子に注目!

Aさんチョイスは、「浅田真央ちゃんに捧ぐ」という断り書きつき。 綱渡りに挑戦するMarthaのストーリー。次の一冊からの一編でした。

George and Martha One Fine Day
James Marshall

HMH Books for Young Readers  1982-10-25
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そしてCさんの今回のおススメ本は、Marvin Redpostシリーズからのこちら。ある意味「問題作」。ミステリーともいえますね。

Marvin Redpost #4: Alone in His Teacher's House (A Stepping Stone Book(TM))
Louis Sachar Barbara Sullivan

Random House Books for Young Readers  1994-03-22
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一体、マービンに留守を頼んだ担任の先生の意図はどこにあるのか?が、この本の最大のなぞ。今回も、参加メンバーで、あれこれ考えました。まだ、お読みでない方はぜひ、なぞ解きにご参加ください(^^)。

そしてこのシリーズのよさは、Cさんもご指摘でしたが、「ああ、子供って、こんな風に物事を受け止めているんだなあ」と、おとなに「きゅん」とした気分にさせるところにありますね。

今回のランチは、北見で人気のレストラン「彩(いろどり)」さんからのお弁当。野菜たっぷりで美味しかったです。雪がとけたら、お店にも行ってみたい。店主さんのルックスが「スノボの選手風」にも関わらず味がやんちゃでないのが魅力だそうです(^^;)

さて、多読的会話レッスンの方は、宿題に出しておいた「じゃれマガ」から引用の「電子書籍のみの図書館」についての意見交換と、Book Talkをメインに。

Book Talkでは、Aさんからは 自閉症の男の子の目線から物語が描かれているこちらの一冊。

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Open Market)
Mark Haddon

Vintage  2004-04-01
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舞台化や映画化にもされていますね。Aさんもご指摘でしたが、家族も戸惑う独特の感性と行動をしてしまう主人公を理解して、よりそうカウンセラーの存在がひかっています。本書の要は、その「視線」。自閉症の人の「生きにくさ」が、ほんのちょっぴりでしょうがわかるような気がします。そして、はじめての単独行動で都会のロンドンをうろうろする主人公くん。まるで「はじめてのおつかい」なのですが、その経験を機会に、自信をつけ、世界を広げていく様が、読んでいる側も勇気づけられます。

「はじめてのおつかい」風の冒険をアメリカでしていたのは、NHKの英語番組で有名なチャロ。BさんのBook Talkはこの本から、気に入ったフレーズの紹介でした。

リトル・チャロ 2―NHKラジオストーリー・ブック To Chicago (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック)
わかぎ ゑふ 佐藤 良明 栩木 玲子

NHK出版  2009-02
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NYからシカゴまでやってきたチャロが、そこで自分の求めていたものは、出発点のNYにあったと知って落胆し、投げやりになったときにそこで知り合ったネコのルイーザに言われます。

" Don't think that way, Charo.  Everything counts.  There's always a reason."

この一言が、今回のおススメでした。確かに、そうですね~(しみじみ)。

チャロのシリーズは、なんといっても音源が、魅力的です。

さて、レッスンの最後は、BBカード。残り時間が少なくなってしまったので、ダイヤの絵でビンゴをしながら、「いきなりクエスチョン(注:いわゆる「BBセンテンスの詳細化」です。業界用語(?)で。)」

Betty Botter bought some butter for her mother.  では~"What's Betty?"

AさんもBさんも「きょとん」顔。 それでも”Betty is a,,,girl.. She likes to bake cakes or cookies."などいい感じのお答えも。そこで、Betty is a name. It' her nick name. Do you know her real name?から話を広げてAさんとBさんのお名前の由来もうかがいました。

Cathy Carter comes to school on foot.では、Who are at school? の「いきなりクエスチョン」

"... Students? Teachers?  ........あ、そうだ! LUNCH LADY!!" はい、そのとおり。それが聞きたかったんです(^^)。というのも、今回のカフェでも紹介したこのシリーズの主人公だもんね。Lunch Ladyは。と、こうして広がるエピソード記憶を使ったボキャビルとmeaningful coversation. オトナの方とも楽しめました。

Lunch Lady and the Author Visit Vendetta: Lunch Lady #3
Jarrett J. Krosoczka

Knopf Books for Young Readers  2009-12-22
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この「いきなりクエスチョン」、かなり緊張感あったそうです(^^)。