1/31/2015

2015年1月 北見多読カフェ

写真は、昨日北見で開いた多読カフェに持参したり、返却された本の一部。

2011年から北見で開いている多読カフェ。先月は暴風雪でキャンセルで、2ヶ月ぶりの開催となりました。今回は、網走・遠軽などからの参加の方も含めて8名の参加。

先月予定していた「持ち寄りランチ」も含めてで、手作りパン、ポテトサラダ、たこ焼き、煮豚、ハムのマリネ、パンプキンスープ、しょうがごはん、鶏肉のからあげ、杏仁豆腐、フルーツ盛り合わせ、アップルタイザーなど、盛りだくさん。

毎回、こういうことにすると、趣旨もずれるし、負担感も出るけど、年に数回くらいはいいかな~。

多読の方は、お正月に関東方面に帰省した折に、NPO多言語多読の講座を受講したAさんのお話や、「長い本を2冊読んで泣きました!」のBさんの報告。「好きなタイプの本なら、読めちゃうんです」のCさんの声など、こちらもバラエティに富みつつ、参考になることがたくさん。

AさんがNPO多言語多読の講座でお気に入りになったというIris and Walterのシリーズと、Dodsworthのシリーズ。Mr.Putterシリーズのような雰囲気と難易度です。Irisは、ほんわか系。Dodsworthは、シュールな笑い系。

Iris and Walter: The School Play
Iris and Walter: The School PlayElissa Haden Guest Christine Davenier

HMH Books for Young Readers  2006-08-01
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Dodsworth in New York (A Dodsworth Book)
Dodsworth in New York (A Dodsworth Book)Tim Egan

Houghton Mifflin Harcourt  2009-10-19
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Bさんが「泣いた」のは、Patricia Mclachlanさんの”The True Gift” と Sharron Creechさんの”Walk Two Moons"。 どちらも2回お読みになったそうです。特に”Walk Two Moons"の一回目は、「よくわからなかった」とのこと。ところが、前回のカフェキャンセルで、時間ができたので「もう一回読んだら、以前よりわかって、泣けた~」とのこと。

The True Gift
The True GiftPatricia MacLachlan Brian Floca

Atheneum Books for Young Readers  2013-10-01
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この「2回(あるいはそれ以上)読む」というのは、かなり効きます。それには、Cさんが仰る「好きなタイプの本」じゃないと、続きませんよね。そして、これは本に限らず、映像でも歌でも言えること。さらに言えば、英語に限らず、何かを続けるって、「続けたい」気持ちがあるか、そうできる形を自分が見つけられるか?が重要かもしれません。

Walk Two Moons (Trophy Newbery)
Walk Two Moons (Trophy Newbery)Sharon Creech

HarperCollins  2011-12-27
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Cさんの「お気に入り」は、Brambly Hedgeシリーズです。 前回、Winter Storyを、今回はSpring Storyをリクエスト。そして、Cさんは、多読を始めたばかりなので、ちょっと難易度が高いこのシリーズへのこだわりが気になり、「Cさんは、英語の勉強をどこかでなさったことがありますか?と尋ねたところ「特にありません~。でも、これ、大好きなんです。もう、この絵を見てるだけで幸せ~。」と仰いました。特に背伸びしているわけでもないなら、いいかなあと感じたところ、先述のBさんが、

「読んでみたいなら、いいんじゃない?」

と、サラリ。 おお、こういうのが、「場」の力ですね。支援者だとか、「生徒(?)」だとか、関係なく、みんなでお互いをサポートしあう関係ができつつあり、とても嬉しかったです♪

Spring Story (Brambly Hedge)
Spring Story (Brambly Hedge)Jill Barklem

HarperCollinsChildren’sBooks  2012-07-26
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皆さんの読書ペースがあがってきてるんで、「司書係」の私も煽られ気味。明日から数日「暴風雪」の予報なので、読書三昧といたします(^^)







1/27/2015

In English!~高校生会話レッスン~

リトルハウス英数クラブには、小学生のころからレッスンをスタートして、高校生になっても通っている生徒さんがちらほら現れるようになりました。10年の重みを感じます。そんな高校生男子クラスでのヒトコマ。

部活や、用事でレッスン時間が大幅に短くなってしまったこともあり、Aくんお気に入りの海外アニメを字幕なしで視聴したあと、ひさしぶりにBBカードを使いながら会話レッスンをしてみました。

ここ数年、「BBカードのセンテンスをさらに広げて、英語で『対話(=インタラクション)』」という取り組みが各地のBB教室ではじまっているのですが、そこからヒントを得て、「会話」をビンゴをしながら展開。

「会話練習」じゃなく「会話」です。

例えば、、、  "Betty Botter bought some butter for her mother.(ベティボッターさんが、お母さんのためにバターを買いました。)”のカードが選ばれたとき、、、

私”Well, did you buy anything new lately?"

Aくん”I ,,,  I bought.... ゲーム買った!海外のゲーム。はじめて買ったんだよね。”

私  ”In English, please.”

Aくん”あ、そーか。えーと。 I bought game. overseas and computer なんだっけ、部品 too."

私  ”Well, You are saying that you bought computer game and computer equipment."

Aくん ”うん、そうそう。”

私  ”Well, Bくん、how about you? Did you buy anything new?"

Bくん ”I bought a new ski wear."

私 ”Oh, did you?  Do you like skiing?"

Bくん ”So so, we have ski lesson at school."

私  ”Oh, do you? Where do you go skiing? "

Bくん”Lake View.”

私 ”How about you,. A君? Do you have ski lesson at your school?"

Aくん”いや、うちの学校のスキーの先生、超こわくてさ~。男子、超びびって、、、!”

私 ”(笑) In English!”

Aくん”Scary.My Ski teacher is very scary."

こんな風に、ビンゴをしつつ、英語でおしゃべりしてました。上の例からちょっとおわかりかと思いますが、Bくんは、比較的真面目くん。Aくんは、「英語」というより「おしゃべり」がお好き。でも、このAくん、こんな風に思わず日本語ではじめてしまっても、私が”In English!”と、切り込むと、すぐにスイッチが英語に変わることができて、もう、すごかったです。Bくんも私も大笑い。「すごいね~。Aくん!」と、見とれるほど。

結局、1時間ほど、ず~っと、この調子で、AくんもBくんも一緒に、日本語交じりでしたが、英語で「会話」。

先ほど「会話練習」ではないといったのは、何かテキストにある言い方を使って、ドリルのように繰り返す、、という形ではなかったからです。

上の例では、まず「最近、何か買った?」からはじまり、いつの間にか「スキーの話」になり、そこから、それぞれの学校の先生の話の話題にもなりました。

会話って、そういうものですよね。BBカードは、ちょっとした「とっかかり」に使った感じ。

Aくん、実は「文法問題集」などの英語問題を解くのは、とっても苦手。だけど、英語の動画を積極的にみたり、最近ではオンラインで海外の人と一緒にゲームをしているそうです。本人曰く、だから。「すぐに英語が頭に浮かぶ」とか。

このふたりも含めて、高校生には、私から毎日彼らのスマホに、やさしい英語のリーディングサイトのリンクを送って、「遠隔レッスン」中。たとえば、こちらのサイトの英語は、評判いいです。簡単なニュース記事がいろいろあります。高校生には、レベル0から1を毎日選んでリンク送信。センテンスを並べ替えるクイズのリンクも一緒に送っています。いい時代になりました。

昨日のレッスンは、ふたりとも私も「あ~あ、楽しかったね~!」と、なんだかとってもほっこりした気分で終了。

ムリヤリ会話のセンテンスを覚えこむより、高校生くらいになって、こんな風に自由に会話ができるための力を、小学生、中学生のころにつけられればいいな、と思っています。BBカードが「土台」になるからね。

1/17/2015

冬休み特別レッスン報告(2015年1月)

今回は、英検受験の準備など、中高生中心のレッスンとなりました。部活や、行事の合間を縫っての参加、がんばりましたね~。

中学生の英検組は、年末に渡しておいたワークシートを確実にこなしていた人たちは、その後のレッスンも順調で、解説、説明の必要もなく、レッスン内は、ほぼ「模試」状態。毎回、リスニングと筆記の練習をくりかえしていくうちに、それぞれが得点をあげていく様子は、たのもしかったです。はじめてみる単語やフレーズもたくさんあるはずなのですが、フシギなくらいよくできています。語感が育っているからでしょうか?

通常、テスト対策といえば「単語暗記」が必須だったりするんですけど、そういう形で「暗記」した「単語」は、すぐに忘れてしまうのが常。ということで、リトルハウスでは、文章を一緒に読んで内容を「笑い飛ばす」方式で、記憶に残していく形で取り組んでいます(^^)。

何度も書いていますが、リトルハウスでの「英検」は、「その準備をする中で、英語を読み、聴き、何度も音読する」ことを目的としています。「合格」の結果が出てくれるよう願っていますが、そこにいたるまでの「準備」ができたかどうか、自分でやるべきことを、やりきれたかどうか、その点、自分に問いかけてみてね。「受けたい!」って言い出したのは自分だということ。



中1さんが読んだり聞いたりした教材 
英検クラス以外では、読むことに苦手意識があった中1さんと、まずはカンタンな単語をじっくり読むことからスタートするレッスンをしました。ちょっとしたコツを身につけた結果、家でもリーダーを練習したり、初見の絵本を音読できるまでになりました。最初は蚊のなくような声で本を音読していたのに、最終日にはかなり自信をもって読めるようになり、私もほんとうに嬉しかったです。「英語の読み」については、実は、個人差がかなり出る部分ですし、「読む」という作業は「言葉としての英語」のごく一部分のはずなのに、どうしても学校では重視されて、点数化されてしまいますね。もちろん、その部分も伸ばさなければいけないのですが、「読み書きが苦手」=「英語がダメ」ではないのだということを、レッスンでは伝えていければと思っています。
高2生が読んだ本の一部。

さて、英検受験のなかった高2さん。この冬休み中に読んだ英語の量、、、
      
          合計29,000

 参考までに。中学英語の教科書の総語数が約5,000語。高校英語の教科書は約20000語。の合計25000語。あれ?ほんの2週間で、それ以上読んじゃった~(^^)v この量は、裏切らないよー。たくさん読むということは、たくさんの単語に「出会う」という
 こと。たそれだけその単語が「英語として正しく」使われている「場面」に出会うということ
 英語の世界が広がるということです。受験に対応する力はもちろん、そこに留まらず、さらに先にいける「骨」を育てて、次のステップに臨んでほしいなあと願います。


1/14/2015

卒業生の嬉しいニュース

2015年が幕開けました!リトルハウス英数クラブは2005年の1月にひがしもこと教室で生徒さん3名からスタート。満10年となりました。 

今日、偶然、その最初のクラスのメンバーで、9年間レッスンに通ってくれていた卒業生にひさしぶりで会いました。

なんと、彼女は、「南カリフォルニア北海道人会(南加道産子会)」の奨学生として、この春、2週間のLAホーム・ステイに無料招待されることになったそうです(^^)vめでたい~!

このプログラムは、道内在住の高校生が対象で、応募総数は100名以上だったとか。応募に際して「小論文(エッセイ)」を提出し、それをもとに選考されたとのこと。

こちらのサイトで、彼女の最優秀賞受賞エッセイを読むことができます。

ただ、「アメリカに行きたい!」という漠然とした思いだけではなく、自分が学んでいる「食」にからめた、「これでもか~!」の迫力満点のなんともパワフルで説得力あふれるエッセイ。

小学生のころから、とにかく元気いっぱいで、意志のはっきりしたキラキラした瞳が魅力の彼女。今日は、敬語もしっかり使えていて、見違えるほど「お嬢さん」になっていました。


彼女は「『食べること』に関わる仕事をしたい」と、中学卒業時点の早い時期から自分の目標がはっきりしていました。それだからこそ、今回のチャンスが巡ってきたんですね。

一方で、高校生の段階で、彼女のような明確な目標がなくても、全然あせることないよ!って思います。「これだっ!」が訪れるタイミングは、人それぞれ。今、やりたいこと、できること、興味があることに一生懸命むかっていけば、おのずとその日は、必ずやってきます。

こどもたちの、日々の成長を見守る仕事ができてほんとうにしあわせ。

私も、生徒の皆さんのひとり、ひとりの成長を応援しつつ、11年目もがんばります!