3/04/2014

2014年 2月 北見多読カフェ


先週の木曜日は月に一度の北見での多読カフェでした。今回は、主宰のサークル・ワンさんのAさんご自宅にて。4名の参加でした。多読に絡めた「会話レッスン」にもご参加のおふたりには宿題として、「読んだ本の中で、気に入ったものを読み聞かせする」という課題を出していました。

Bさんが選んだのは、動物と遊ぶのが大好きな女の子の話。絵の強烈さと、なんともかわいいオチがとってもおススメの一冊です。

こちら↓


I Know a Rhino
Charles Fuge

Sterling Pub Co Inc (J)  2003-08
売り上げランキング : 134052




当日も話題になりましたが、表紙のRhinoの組んだ足と、壊れそうな椅子に注目!

Aさんチョイスは、「浅田真央ちゃんに捧ぐ」という断り書きつき。 綱渡りに挑戦するMarthaのストーリー。次の一冊からの一編でした。

George and Martha One Fine Day
James Marshall

HMH Books for Young Readers  1982-10-25
売り上げランキング : 287701



そしてCさんの今回のおススメ本は、Marvin Redpostシリーズからのこちら。ある意味「問題作」。ミステリーともいえますね。

Marvin Redpost #4: Alone in His Teacher's House (A Stepping Stone Book(TM))
Louis Sachar Barbara Sullivan

Random House Books for Young Readers  1994-03-22
売り上げランキング : 278



一体、マービンに留守を頼んだ担任の先生の意図はどこにあるのか?が、この本の最大のなぞ。今回も、参加メンバーで、あれこれ考えました。まだ、お読みでない方はぜひ、なぞ解きにご参加ください(^^)。

そしてこのシリーズのよさは、Cさんもご指摘でしたが、「ああ、子供って、こんな風に物事を受け止めているんだなあ」と、おとなに「きゅん」とした気分にさせるところにありますね。

今回のランチは、北見で人気のレストラン「彩(いろどり)」さんからのお弁当。野菜たっぷりで美味しかったです。雪がとけたら、お店にも行ってみたい。店主さんのルックスが「スノボの選手風」にも関わらず味がやんちゃでないのが魅力だそうです(^^;)

さて、多読的会話レッスンの方は、宿題に出しておいた「じゃれマガ」から引用の「電子書籍のみの図書館」についての意見交換と、Book Talkをメインに。

Book Talkでは、Aさんからは 自閉症の男の子の目線から物語が描かれているこちらの一冊。

The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Open Market)
Mark Haddon

Vintage  2004-04-01
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舞台化や映画化にもされていますね。Aさんもご指摘でしたが、家族も戸惑う独特の感性と行動をしてしまう主人公を理解して、よりそうカウンセラーの存在がひかっています。本書の要は、その「視線」。自閉症の人の「生きにくさ」が、ほんのちょっぴりでしょうがわかるような気がします。そして、はじめての単独行動で都会のロンドンをうろうろする主人公くん。まるで「はじめてのおつかい」なのですが、その経験を機会に、自信をつけ、世界を広げていく様が、読んでいる側も勇気づけられます。

「はじめてのおつかい」風の冒険をアメリカでしていたのは、NHKの英語番組で有名なチャロ。BさんのBook Talkはこの本から、気に入ったフレーズの紹介でした。

リトル・チャロ 2―NHKラジオストーリー・ブック To Chicago (語学シリーズ NHKラジオストーリーブック)
わかぎ ゑふ 佐藤 良明 栩木 玲子

NHK出版  2009-02
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NYからシカゴまでやってきたチャロが、そこで自分の求めていたものは、出発点のNYにあったと知って落胆し、投げやりになったときにそこで知り合ったネコのルイーザに言われます。

" Don't think that way, Charo.  Everything counts.  There's always a reason."

この一言が、今回のおススメでした。確かに、そうですね~(しみじみ)。

チャロのシリーズは、なんといっても音源が、魅力的です。

さて、レッスンの最後は、BBカード。残り時間が少なくなってしまったので、ダイヤの絵でビンゴをしながら、「いきなりクエスチョン(注:いわゆる「BBセンテンスの詳細化」です。業界用語(?)で。)」

Betty Botter bought some butter for her mother.  では~"What's Betty?"

AさんもBさんも「きょとん」顔。 それでも”Betty is a,,,girl.. She likes to bake cakes or cookies."などいい感じのお答えも。そこで、Betty is a name. It' her nick name. Do you know her real name?から話を広げてAさんとBさんのお名前の由来もうかがいました。

Cathy Carter comes to school on foot.では、Who are at school? の「いきなりクエスチョン」

"... Students? Teachers?  ........あ、そうだ! LUNCH LADY!!" はい、そのとおり。それが聞きたかったんです(^^)。というのも、今回のカフェでも紹介したこのシリーズの主人公だもんね。Lunch Ladyは。と、こうして広がるエピソード記憶を使ったボキャビルとmeaningful coversation. オトナの方とも楽しめました。

Lunch Lady and the Author Visit Vendetta: Lunch Lady #3
Jarrett J. Krosoczka

Knopf Books for Young Readers  2009-12-22
売り上げランキング : 44246



この「いきなりクエスチョン」、かなり緊張感あったそうです(^^)。