月に2回ほど、シニアの女性2名とのレッスンをもう何年も続けています。
お二人は高校時代の同級生。英語の他に、源氏物語(原文)をお二人で読み進めるなど各方面に造詣が深く、私の方が学ばせてもらうことが多い時間です。
さて、英語の絵本を「読む」ことを楽しむレッスン。毎回、お持ち帰りになる数冊からご本人達が選んだ一冊をレッスンで音読してもらい、一緒に楽しみます。ORTからゆっくり初めて最近は写真のような絵本がメインです。
今回、AさんはKaty and the Big Snow (Virginia Lee Burton 著)
「これって、1943年に作られたのよー!」
「あらま、それって、私たちと同じ、、(後略)」
「アメリカでは、戦争中に、こんなストーリーが書かれてたんだから、日本は負けるはずよねー」
「よねー」
から始まり、それぞれのページをめくりながら
「あらま、この絵の周り、すごいじゃないの!」
「そうなのー。これね、いろんな働く車なのよー。」
「あら、でも、ちょっと小さくって、私たちには見にくいわねー。おほほ。」
「なのよねー。私も疲れちゃって、全部は見きれなかったわー。あはは。」
と、会話は盛り上がる一方(^^;)。
丁寧にページを楽しみながら、
「それにしても、今年は雪が少ないわねー。」で、終了。
さて、Bさんチョイスは Here comes Jack Frost (Kazuno Kohara著)
「センセ、これって、何でございますの?このJack Forstって?」
あー、それって霜の妖精みたいな存在ですよ。
「あー、そうなんですの?これね、一体何かしらって、、、」
窓とかに、霜がついて綺麗な模様ができますよね。そこからきっと発想されているんだと思いますよ。
「そうですわよね!昔は、もう窓ガラスにプワーっとこう綺麗にね。最近は、ほんと見なくなりましたけれど。」
「そう、そう。もうビッシリね。綺麗だったわよねー。」
「もう最近は、ほんと見なくて、、でも、こないだちょこっと風除室に朝、ついていたんで、私、虫眼鏡持ち出して見たんですのよ。おほほ。」
(注:風除室は、玄関前に防寒目的で作られている前室のようなもの。北国あるあるです。)
などの会話から始まり、最後は、ほっこり。
「このお話、なんだかね、心がフワッとね。しますわよね。」
そうですねー。さっきのKatyは、じっくり眺める本だから、大勢の子ども達と読むと魅力が減りそうですけど、この本は、子ども達に読んであげようと思います。
「その通りですわ!センセ、絶対読んであげてくださいませね。」
と、Bさんは微笑み。「それでは、センセ、また次回よろしゅうお願いいたします。」
で、レッスン終了。
お二人とも、新聞折込チラシの束ねた「手作りノート」に筆記体で絵本本文を書写して、丁寧に音読してくださいます。
いろんな意味で、背筋が伸びる時間です。
そして、Here comes Jack Frostは、Bさんとのお約束通り、子ども達に読んであげていますが。北国とはいえ、令和の子供たちにFrost(霜)のイメージは、あんまりない様子。
みんなのおうち、高気密で、あったかいもんね(^^;)