小学生クラスの皆さんに無償でお配りした「B.B.下敷き」
レッスンで活躍中です。
片面は、「B.B.タウン」としてB.B.キャラが色々なことをしています。カードのイラストを描いた方とは別の方の手によるものなので、絵のテイストもちょっと異なるのが、また「二次創作」的で「エモい」のが魅力。レッスンでは、”Can you find Betty Botter?(ベティボッター、見つけられる?)”とか ”Where is Mr. Celery?”(ミスターセロリはどこ?)などからはじめて、”What is Cathy doing?”(キャシーは何をしているの?)と、質問も少しずつ変化させています。(写真は下敷きの一部です。)
生徒の皆さんは、中高生なら英語で即答できますが、初心者クラスで、まだちょっとそこまでは、、ということも。そんな時はこんな風に進めています。
私 “Can you find Betty Better?” (ベティボッター見つけられる?”
生徒さん「あ、いたよー。木の陰!」
私 “That’s right! She is behind a tree.” 「一緒に言ってみよう!」
生徒さん & 私 “She is behind a tree.” (モニョモニョの子もいますが大丈夫!)
従来の英語レッスンですと、決まったフレーズを『覚える』ことで、「英語を話せるようになる」という設定が大半ですが、京都繊維工芸大学の羽藤由美先生は、
「話す能力は話す練習によって伸びるのではない。話す能力は主にインプット(意味を理解するという本来の目的のために聴いたり読んだりすること)を通して習得される。詳細なメカニズムは仮説段階。しかし大筋はこれまでのSLA研究*によってほぼ明らか。(2018.7.10 Twiiter投稿)」 (*SLA研究=第二言語習得研究)
それぞれのキャラクターが何をしているのか?どうしてそれをしているのか?を生徒の皆さんとあれこれまずは日本語で話し、それを英語で置き換える、、そのプロセスもとても楽しめています。
例えば、、B,B.タウンには博物館があります。「そこに行くと何が見られるかなー?」の問いかけをしたところ「太古のB.B.カードが収められている!」のお答えが!
「おお!ancient B,B.Cards! それって、石でできてたりして! The ancient B,B.cards were made of stone! 一緒に言ってみよっか!? The ancient B,B.cards were made of stone!」
もちろん、この一回の会話で「太古」の意味のancientや「〜で作られた( were made of )を生徒さんが「覚える」ことはありません。大切なのはこうした「やりとり」の「繰り返し」なのです。この蓄積が、中学以降に文法事項を学ぶ時に「あれ?be made of って、どっかで聞いた気がする、、」と思えるかもしれません。思えなかったとしても、リズムとして「なんとなく入っている」だけで、ゼロから「受動態はbe +過去分詞」と規則として覚えてから、無味乾燥な英文に接するよりもずっと「わかりやすく」感じるもの。「わかる!」と思えると、自分から勉強する気持ちもさらに盛り上がりますよね。もう一つ、こうした「生徒さんの日本語の発話を生かす。」ことで、英語がもっと身近に感じられるようになることも願っています。